広義のボールミルの一種。ボールミルの円筒の一部を円錐状にしたもので,これによって径の大きい部分に大きいボールが,径の小さい部分に小さいボールがくるようになって,ボール径の軸方向分布を生じさせるものである。そのため連続粉砕で入口側には大ボールが,出口側には小ボールがきて,被粉砕物の粒子径減少に応じてボール径が小さくなり,常に最適ボール径に近い状態で粉砕を進められるようにしている点に特徴がある。このため製品の粒子径分布も比較的せまくできるが,あまり大型化できない欠点がある。
→ ボールミル,トリコンミル
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/4