粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

コロナ荷電

corona charging

 コロナ放電によって生成したイオンにより粒子を荷電すること。イオン雰囲気にある粒子は,イオンがブラウン運動あるいはその場の電界の作用で粒子に付着することによって荷電される。電気集塵装置,静電印刷静電粉体塗装など,多くの実用技術において利用されている。針状電極などに正あるいは負の高電圧を印加することで,それぞれ正コロナあるいは負コロナが発生する。負コロナはコロナ開始電圧は低いが,火花放電を生じにくく安定しているので,大型の工業用電気集塵装置では普通負コロナを用いる。しかし,オゾンが発生するという欠点があり,ビルなどの空調用やオゾンの発生が障害となる場合は,正コロナが用いられる。なお,電極から微粒子が発生することもあり,研究用などでこれが障害となる場合は保護管に入れて用いる。

→ 電界荷電拡散荷電電気集塵

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/9

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