混合速度
rate of mixing
混合度が時間的に変化する割合をいう。すなわち,混合特性曲線を時間で微分して求められる。具体例としては,着目成分粉粒体をバルク成分内に投入して混合すると,混合開始時には混合速度は最も早く,最終混合状態に近づくにつれて斬減し,ついには微小変動の定常状態になる。混合度を着目成分の分散値 $\sigma$ とし,混合時間を $t$ として片対数点綴すると,混合の初期においては $\sigma$ が $t$ とともに減少する傾向を示す。この範囲の混合の進行状態を方程式で示すと次の一次速度過程の式となる。
$$
\frac{\mathrm{d}\sigma}{\mathrm{d}t}=-k_{1}\sigma,\;\;\;t=0\:で\:\sigma=\sigma_{0}
$$
したがって,上式の解は次のようになる。
$$
\frac{\sigma}{\sigma_{0}} = \exp (-k_{1}t)
$$
ここで,$k_{1}$ [s-1] は混合速度定数と呼ばれ,混合速度の大小の判断に用いられる。
→
混合度,
混合特性曲線
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