混合度
degree of mixing
混合物の均質化の程度。二成分系粉粒体の場合,基本的には混合物全体から無作為に採取したサンプル中の着目成分の組成 $x_{i}$ ($i=1,\,2,\cdots\,N$;$N$ はサンプル数)の不偏分散 $\sigma^{2}$ または標準偏差 $\sigma$,
$$
\sigma^{2} = \frac{1}{N-1}\sum_{i=1}^{N} (x_{i}-\bar{x})^{2},\;\;\;\bar{x}=\frac{1}{N}\sum_{i=1}^{N}
$$
の値で表わす。実用的にはこれで十分であるが,$\sigma^{2}$ の値は着目成分の仕込濃度,サンプル数およびサンプルサイズの影響を受けるために,完全分離および完全混合状態における分散の理論値を用いて種々の方法で正規化することが多い。連続混合操作では,混合機出口における着目成分組成の時間的変動をその分散値で評価する。また,混合装置の攪拌軸トルクや動力変動の計測によって混合状態の評価を行う場合もある。さらに,混合物中の着目成分の空間的な分布状態を画像処理などで検出し,フラクタル次元を用いて表現する手法も応用できる。
→ 混合, 完全混合, 仕込濃度
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