攪拌・混合装置の混合特性や装置内部の物質の流動状態を解析し,シミュレーションするのに用いられる数学モデル。理想的な極限状態を表わすものとして,押出し流れと完全混合モデルがよく用いられる。これらの中間的な状態を近似的な表現するために,多くの組合せモデルが種々提案されている。ミクロな混合状態の表現として拡散モデルと組合せる場合もある。乱数の性質を利用とした計算機モデルによる混合特性曲線のシミュレーションや,スプリング,ダッシュポット,スライダー系からなる粒子要素法を用いた粒子の運動と流動状態の計算法も有力な解析手段である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/13