チューブミルを軸方向に二つないし三つの部屋に分け,それぞれに径や形の異なった媒体を入れ粉砕を行う粉砕機。一般には原料の入口側に径の大きいボール,あるいはロッドを入れて粗い粒子の粉砕に適した条件にし,出口側に向かってだんだん媒体を小さくしたりシルペブにしたりして微粉砕に適するようにしているものである。したがって一つの粉砕機で大きい粉砕比をとることができる点に特徴があるが,各室ごとの移動速度を均一にとることが難しかったり,ボール交換などに問題があったりして,その適用の範囲には限界がある。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/26