細孔
pore
多孔質を構成する表面が開口し固体内部に入り込んでいる毛管群。その半径が 10 nm 以下をミクロポア(micropore),それ以上をマクロポア(macropore)と区別するが,1 nm 以下をサブミクロポア,1 〜 3 nm をミクロポア,3 nm 〜 1 µm をマクロポアと定義する場合もある。これらの細孔壁面の面積総和が内部表面積で,細孔が多数存在する多孔質粒子では,その比表面積は内部表面積と等しいと考えてよく,外部表面積は無視できる。細孔を多く含む多孔質は比表面積が著しく大きくなるので触媒担体などに利用される。細孔径は一般に広い分布をもち,マクロポアは水銀圧入法で,ミクロポアは,気体分子の吸脱着時の吸着等温線の毛管凝縮によるヒステリシスを,ケルビンの式により求める吸着法で測定するのが一般的である。計測系の進歩により両測定法とも評価可能な細孔範囲が 3 nm ~ 100 nm まで広がっている。
→ 気孔率,水銀圧入法
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