多量の粉体試料,あるいは粒子分散系から,分析の目的で,母集団を代表する少量の試料を採取(サンプリング)する際,母集団の特性値とサンプリングした試料の特性値との相違をさす。
多量の工業製品の粉体特性・物性値の測定や,気相分散粒子の濃度測定,粒子径分布測定などでは,サンプリング誤差の程度を十分に評価する必要がある。前者の場合は,試料の採取,分割,縮分操作に特別な操作方法や装置を用いて誤差を少なくする工夫が採用されている。後者では吸引用のサンプリングプローブの操作,形状に工夫がなされている。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/14