CNC,凝縮核計数器
condensation nucleus counter
微小なエアロゾル粒子の個数濃度を計測する装置。0.1 µm 程度よりも小さいエアロゾル粒子を検出するために,粒子を成長させて光学系で検出できるようにした装置であり,粒子を成長させる部分と成長した粒子を光散乱や光透過法で個数を検出する部分から構成されている。初期の CNC は粒子個数を回分式で検出する型式のものであり,その代表的なものがポーラックカウンターである。現在では,エアロゾルを連続的に流入させて粒子個数濃度を連続的に測定する型式のものが多く用いられている。粒子を成長させる原理は,エアロゾルに水やアルコールなどの蒸気を含ませてそれを断熱膨張や冷却によって過飽和状態とし,過飽和分の蒸気をエアロゾル粒子表面に凝縮させることによる。成長後の粒子の大きさは通常数ミクロンである。CNC はエアロゾル粒子の粒子径分布を測定するためにも広く用いられているが,その場合には CNC の前に微分型モビリティアナライザー(DMA)やディフュージョンバッテリーのような粒子径別に分級する装置を併用する。なお,微小工アロゾル粒子の個数濃度の検出法として,粒子にあらかじめ電荷を与えておき,連続型式のファラデーケージで電流値を測定する方法がある。
→ 凝縮成長,
粒子成長,
エアロゾル粒子,
微分型モビリティアナライザー,
ディフュージョンバッテリー
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