ボールと原料粉末を投入したドーナッツ状の環状粉砕部が,回転部(ローター)と固定部(ステーター)とに分割されており,さらに分割部よりガスが吹き込める機構となっている遠心流動化ミルでボールミルの一種である。水平面を高速回転するローターによりボールにゆるやかな三次元ら旋運動が与えられ,ボールはステーターに沿って上昇し,ある高さで次のボールに押し出されるように下降する運動を繰り返す(いわゆる縄ない運動)と同時に,吹き込まれたガスにより原料粉末は流動化してボールに巻き込まれながら微粉砕が進行する乾式微粉砕機である。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/8/23