ジグ選別
jigging
比重選別法で,石炭の選別に広く使用されている。スクリーンや多孔板上の粒子層を液体中(主に水)に浸し上下運動させると,網上の粒子層において密度の大きな粒子は下に,密度の小さな粒子は上に成層・偏析する。網の上下運動を短時間に繰り返すため,粒子の加速度が無視できない。加速期間の運動は密度に依存することから,ジグ選別により密度に基づく分離が可能となる。沈降が進むにつれ,密度の大きな細粒は沈降堆積した粗粒上に沈積するが,ジグの運動によりさらに粒子間隙を沈降し,密度に基づく成層が進む。これを液下沈積といい,選別効果を高める。脈動の発生法には,網を上下動するものと,網を固定し液を上下させる方式がある。代表的なジグ選別機として,バウムジグ,ハルツジグ,デンバージグ,バタックジグがある。
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