石炭・水混合燃料の略称。COM のオイルレス化,コスト低減を図るため,70 wt% 程度の微粉炭に,界面活性剤を添加した水を混合する燃料である。瀝青炭を用いる CWM については,石油代替燃料としての燃焼特性,流動化スラリー特性など,技術的課題はほぼ解決され,実用化の段階に達している。しかしながら,石油の安定低価格の時代においては,コスト面で重油にとって替わる経済性はないと判断されている。現在は,より低価格の CWM 製造を目指して,低品位炭の改質 CWM の製造プロセスの研究が続けられている。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/20