実効目開き
effective opening
試験用ふるい(試験用篩)の目は正方形であり,球形粒子のふるい分けを行う場合には正方形の一辺と粒子径が対応すると考えられるが,不規則形状粒子では,その対応性が複雑になる。また,ふるい分け時間によっても,ふるいの分離限界粒子径が変わる。そこで,粒子形状およびふるい分け条件を考慮した分離限界粒子径を定義し,これをふるい網の実効目開きという。その決定方法には数種類あるが,分離限界粒子径に関する Fagerholt の理論に基づく法がよく使用されている。すなわち,Fagerholt は,ふるいである時間 t だけふるい分けを行ったときの分離限界粒子径は,さらに 2t 時間だけふるったときに出てくる粒子の平均等体積立方体相当径に等しいとしている。この平均等体積立方体相当径を等体積球相当径に直してふるい網の実効目開きとする。
→ 分離限界粒子径
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