機械的な高速回転を利用する湿式遠心力分級装置。回転軸が水平な円筒型遠心分級機と，回転軸が鉛直な分離板型遠心分級機がある。水平円筒型の遠心分級機は，遠心沈降機（遠心デカンター）を分級に利用したもので，重力沈降分級機の一種であるスパイラル分級機の重力を高速回転円筒による遠心力で置き換えたものに相当する。円筒壁に遠心沈降した粗粒は，差動歯車を用いて円筒に対してはゆっくりと回転するようにしたスパイラルで回転円筒の一方からかき出す。分離板型遠心分級機は，鉛直回転軸の周りに高速回転するケーシングの内部に多数の分離板を備えて大きな沈降面積を確保する構造になっている。分離板はその形状からかさ型分離板とも呼ばれている。

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