流体抗力と遠心力の作用を組み合わせて液相中で粒子を分級する装置。重力よりもはるかに大きな遠心加速度が粒子に作用するので,沈降速度の遅い微粒子や,液体との密度差が小さい粒子の分級が可能である。スラリーポンプで高速流入させた液体の旋回流を利用する液体サイクロンと,装置を機械的に高速回転させて遠心力を得る湿式遠心分級機がある。液体サイクロンでは数 µm,遠心分級機では 1 µm 程度が分級点下限の目安であるが,条件によってはサブミクロン分級も可能とされている。
→ 湿式流体分級,
湿式重力分級装置,
ハイドロサイクロン,
湿式遠心分級機
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/20