電気集塵装置において,コロナ放電を行う放電極に対向する平板状または円筒状の電極をいう。乾式では分離されたダストは電極上に付着堆積するので,周期的に槌打(ついだ)して払い落とすかかき落とす必要があり,形状や機械的強度に対する工夫が必要である。湿式では,面上に水膜をつくり集塵粒子を洗い流すので払い落としの必要はなく,粒子の再飛散や逆電離現象も生じないので高性能が得られる。しかし,排水処理や腐食対策が必要となり,高価格となる欠点がある。
→ 電気集塵
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/17