修正圧密係数
modified consolidation coefficient
圧密(圧搾)では,ケーク内の液体が搾出されて液圧 $p_{\mathrm{L}}$ が減少し,ケーク圧縮圧力 $p_{\mathrm{s}}$ が荷重圧カ $p$ と $p_{\mathrm{s}}=p-p_{\mathrm{L}}$ の関係を保ちつつ増加し,ケークは次第に圧縮されてその空隙容積が減少する。圧密期間の解析は,固体のクリープが無視できる場合には,次式を解くことによって行われる。
$$
\frac{\partial p_{\mathrm{s}}}{\partial t_{\mathrm{c}}} = \frac{\partial}{\partial \omega}\left( C_{\mathrm{e}} \frac{\partial p_{\mathrm{s}}}{\partial \omega} \right)
$$
ここで,$C_{\mathrm{e}}$ を修正圧密係数という。$t_{\mathrm{c}}$ は圧密時間,$\omega$ はろ材面(濾材面)と任意の位置との間にある装置単位断面積当たりの固体体積である。修正圧密係数は,液体から固体粒子へ作用圧力が徐々に移動することによって生ずる圧密速度を支配する因子であり,圧搾操作の解析に利用される。圧縮透過試験装置や圧密試験機によって圧密量の時間的変化を測定して決定できる。
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圧縮透過試験装置
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