修正震度法
modified seismic coefficient method
サイ口など粉体貯槽の設計地震荷重を決める方法の一つに修正震度法がある。修正震度法によるサイロ基部における水平方向の設計降伏せん断カ(降伏剪断力)$Q_{\mathrm{d}}$ は次式により算定する。 \begin{align} Q_{\mathrm{d}} &= C\cdot W \\ C &= Z_{\mathrm{s}}\cdot I \cdot D_{\mathrm{s}}\frac{S_{\mathrm{a1}}}{g} \end{align} ただし,$C \geq 0.3\,Z_{\mathrm{s}} \cdot I$ とする。ここで,
- $C$:サイロ基部における設計降伏せん断力係数
- $W$:サイロ基部に加わる設計重量で構造物の固定荷重と内容物の固定重量の和 [N]
- $Z_{\mathrm{s}}$:地震地域係数(建築基準法および特定行政庁が定める値)
- $S_{\mathrm{a1}}$:一次固有周期に対する設計用加速度応答スペクトル値で別項に定める値 [cm s-2]
- $g$:重力加速度 $g=980\ \mathrm{cm\ s^{-2}}$
- $I$:用途係数で表1に定める値
- $D_{\mathrm{s}}$:構造特性係数で構造物の減衰性により定まる数値 $D_{\mathrm{h}}$ と塑性変形能力により定まる数値 $D_{\eta}$ の積
- $D_{\mathrm{h}}$:サイロの減衰性によって定まる係数で表2による
- $D_{\eta}$:サイロの塑性変形能力によって定まる係数で表3による。
→ モード法, 貯槽の耐震設計
耐震設計区分 | 適用サイロ | 用途係数 $I$ |
---|---|---|
I | サイロの高さ $H$ が 8.0 m 以下の小規模サイロでかつ危険物を貯蔵しないもの | 0.6 以上 |
II | 区分 I 意外のサイロで危険物を貯蔵しないもの | 0.8 以上 |
IV | 爆発物などの危険物を貯蔵するサイロ | 1.2 以上 |
基礎底板の短辺 | 基礎底板の大きさ | $D_{\mathrm{h}}$ |
---|---|---|
25 m 以下 | 2,000 m2 以下 | 1.0 |
25 m 〜 50 m | 2,000 m2 〜 4,000 m2 | 1.0 〜 0.90 |
50 m 以上 | 4,000 m2 以上 | 0.90 |
構造種別 | $D_{\eta}$ |
---|---|
鉄筋コンクリート構造 | 0.45 |
鋼構造・アルミニウム合金構造 | 0.5 〜 0.7 |
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