充塡構造
packing structure
粒子がある空間に詰め込まれた際に生じる粒子集合組織の幾何学的構造を充塡構造と呼ぶ。粒子充塡構造を表わす指標としては,粉粒体層内の空間の割合を示す空間率あるいは空間も含めた粉粒体層全体の見掛け密度,粒子一個当たりの接触点数を示す粒子配位数の平均値やその分布,最近接粒子までの距離分布,動径分布関数,粒子間空間の形など様々なものが提案されており,用途によってどの指標を用いるかを決める。また充塡構造は粒子が規則的に配列した規則充塡と不規則に配列したランダム充塡に大別される。前者は規則充塡構造の最小基本単位であるユニットセルを使って,後者はコンピュータを用いたシミュレーションや統計的な手法によって検討が行われる。均一径球形粒子のユニットセルとしては立方配列や菱面体配列が知られている。
→ 規則充塡,
ランダム充塡,
動径分布関数,
ユニットセル
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