終末沈降速度,終速度,終端速度
terminal settling velocity
粒子が外力を受けて流体中を移動するとき,その移動速度は,外力(重力,遠心力,クーロン力など)と流体抵抗の釣り合い条件で決まる一定の速度に漸近する。この最終的に到達する移動速度を終末速度と呼び,流体中を沈降する場合については終末沈降速度という。一定の外力場下でも計算上は無限時間経過しないと終末速度に達しない。しかし流体抵抗にストークスの抵抗法則が成立する微粒子では,瞬間的にほぼ(99 % 以上)終末速度に達するので,沈降法による粒子径測定では粒子ははじめから終末沈降速度で移動するとして取り扱うのが一般的である。液体を沈降する 1 〜 50 µm の粒子ではストークスの抵抗法則が成立しているので,これらの粒子の終末沈降速度をストークスの沈降速度という場合もある。
→ ストークスの抵抗法則,
自由沈降
【広告】