重力集塵
gravitational dust collection
粉塵粒子が重力の作用によって終末沈降速度で落下し,沈積したものを捕集する集塵法である。粉塵を含む気流が水平方向(旋回も含む)に流れる場合,水平移動距離に比して垂直落下高さが短く水平気流速度が小さければ,かなり小さな粒子も捕集できる。重力沈降室をこのようにつくれば装置は巨大となって実用的でないので,水平に棚板を多く揷入して垂直落下距離を短くする方法がとられることもあるが,細かい粒子までは捕集しにくい。しかし水平に長い煙道などでは,流速が速くない限り粉塵がその底に堆積し,重力沈降室の役目を果たすことがある。堆積した粉塵量が多くなると煙道の断面積が小さくなって流速が速くなり,再飛散することがあるので,取り除くためのマンホールなどを備えることが必要である。
→ 重力沈降
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