小角散乱法,前方小角散乱法
low angle light scattering method
光が粒子群でさえぎられたとき,前方から側方にかけて光が散乱・回折し,明部と暗部が交互に現われる散乱パターンを形成する。粒子径が大きくなるほど,散乱パターンは前方のごく狭い角度領域(小角領域)で生じる。小角散乱法は,この散乱パターンから粒子径を推定する手法である。近年はこの手法を包含したレーザー回折・散乱法が粒子径分布測定法としてよく使用されている。可視光線の代わりに X 線を使用した小角散乱法は小角 X 線散乱法(Small Angle X-ray Scattering, SAXS)と呼ばれ,数 nm から数十 nm の粒子径測定に応用される。
→ レーザー回折・散乱法
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