貯槽への粉粒体を投入する能力の増加にともない,投入時に貯槽底部に衝撃的な圧力の増大がみられる。これを衝擊荷重といい,サイロ設計荷重の考慮すべき重要な項目の一つである。投入時の貯槽への衝撃圧力や液状化現象によるものと思われる大きな圧力は,貨車や貨物自動車,バージなどへの積込み用や荷受け用の比較的深さの浅い貯槽にあっても十分に考慮する必要がある。
日本建築学会の容器構造設計指針によれば,衝撃圧力係数 Ci として定義されており,Ci は粉体物性・投入方法・投入速度・落下高さなどを考慮して値を決めることとしている。
→ 動的圧力係数
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/12