衝撃式流量計,インパクトフローメーター
impact type flowmeter
供給機などから排出される粉粒体の質量流量を,力積と運動量の関係に基づいて測定する流量計であり,インパクトフローメーターともいう。一定高さから重力落下する粉粒体を傾斜した平板にあてて流下させると,傾斜板には衝撃力が作用する。この力は,摩擦係数などの粉粒体物性が一定ならば,流下する粉粒体の質量流量に正比例する。
わが国で研究開発された流量計であり,衝撃力の水平分力を検出する形式のものが実用されている。外国製では傾斜平板の代わりに,湾曲板や円錐状検出部を用いた形式のものもあるが,これらは鉛直分力を検出する構造となっており,付着した粉体の自重による誤差や零点変化などの問題がある。ベルトスケールやホッパースケールなどの秤量式流量計に比べて検出遅れが小さいという特徴があり,自動制御用検出端として優れている。しかし,間接式流量計であるので,検定が必要である。
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