単一粒子に二個の振子を同時に,あるいは一個の振子の衝突面に固定した粒子に他の振子を衝突させて破砕を行い,砕料の物性を測定するとともに粉砕の基礎的なデータを得るための衝撃破砕法の一つ。実操業の粉砕機内では,砕料にあらゆる力が作用して粉砕が進行していくとみることができ,この中の破壊様式の一つが衝撃破砕である。単一粒子に衝撃力を与える二個,あるいは一個の振子の高さ,質量を変えて衝撃破砕実験を行い,破砕に要する入力エネルギー,破砕に使われたエネルギー,破砕後に生じた表面積を基準にした破砕表面エネルギー,砕成物の粒子径分布,単一粒子の温度上昇などの測定を行う試験方法。
→ 重錘落下法
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/12