焼結プロセスモデル
process model for sintering
焼結時に起きる種々の現象を理論的に取り扱うために行われるモデル化である。たとえば固相焼結では,それを便宜上三段階に分け,各段階を代表するモデル現象として,その初期段階では粒子間のネック領域への物質移動,中期段階では粒子間に連続した円筒形状の気孔が存在する条件下での物質移動,終期段階では孤立した独立気孔を含む状況を考える。ここで得られた結論を,粉体の特質,熱処理条件,焼結密度の関係として統合し,焼結図が構築されている。しかしながら現段階では,緻密化にともなう粒成長や配位数の変化を考慮していないなど,理論自体に多くの課題が残されており,それら焼結図によっても焼結を実用的に十分な精度で予測するのはきわめて困難である。
→ 粒成長,
粒子配位数
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