衝突速度
impact velocity
砕料粒子相互あるいは粒子と粉砕媒体との衝突速度のこと。粒子径が小さくなると粒子個数が増加するので微粉砕機にはジェット粉砕機や衝擊粉砕機にみられるように砕料粒子相互あるいは粒子と粉砕媒体との衝突速度を速くして粉砕する方法がある。このため衝突速度と砕料粒子の破砕性,破砕効率,強度特性,砕成物の粒子径分布,粒子形状,粉砕比などとの関係が検討されている。この中から主な結果をあげると,ぜい性材料(脆性材料)からプラスチックまで性質の違う広い範囲の砕料において,破砕後の生成表面積を基準にした粉砕効率が最大となる衝突速度がある。この衝突速度は砕料粒子が小さくなるとより速い衝突速度となる。砕成物の粒子径分布は衝突速度が速くなると狭くなり,粒子形状は立方体状に近くなる。
【広告】