接触帯電の一種であるが,粉体操作では強い力で接触するほど電荷移動量も大きくなる。たとえば,空気輸送では高速輸送ほど静電気の発生も大きい。これは衝突によって物体間の接触面積が大きくなるためと考えられる。すなわち,接触した物体間の静電容量は接触面積とともに増大し,したがって,帯電量は接触電位差だけでなく,物体間に作用している力や両物体の弾性特性によっても変化する。このため,衝突帯電量は,接触電位差,粒子径,粒子密度,衝突速度,粒子形状,ポアソン比,ヤング率に依存する。
→ 帯電,
接触帯電,
接触電位差
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/10