粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

蒸発・凝縮法

evaporation-condensation method

 エアロゾル粒子径の測定器の検定,エアーフィルター捕集性能試験,エアロゾルの基礎実験などに使われる,エアロゾルの代表的発生法である。粒子にしようとする物質を加熱蒸発させ,それを冷却して過飽和状態として,均一もしくは不均一核生成により粒子が発生する方法である。化学反応により生じた反応生成物からの,凝縮による粒子生成も含まれる。発生した粒子の濃度が高くなると,粒子同士が凝集,融着する場合もある。食塩,金属,酸化物のような固体状の粒子の他に,DOP(dioctyl phthalate),DBP(dibutyl phthalate),DOS(dioctyl sebacate)などの液体粒子も発生できる。LaMer—Sinclair 型発生器Rapaport—Weinstock 型発生器が代表的で,後者では,DOP のアルコール溶液を噴霧して液滴とし,これらを加熱してすべて蒸発させたあと冷却すると非常に大きさの揃ったエアロゾルが発生する。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/10

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