粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

織布

fabric cloth

 固気および固液ろ過(濾過)に用いられるろ布の一種である。集塵用では一般に袋状につくられるのでバグともいう。ろ布は大別して織布と不織布(主にフェルト)に分類される。織布は木綿,羊毛,ガラス繊維あるいは合成繊維の糸を織って布とし,縫製してバグとなる。バグの形状は円筒状または封筒状で,内面あるいは外面から気流をろ過する。織り方としては綾織または繙子織が主に用いられ,ろ布の厚さとしては目付けと称し,平方メートル当たりのグラム数で表現される。振動払い落とし型のバグにはほとんど織布が用いられるが,他形式にはフェルトが多く採用されている。織布は平均ろ過速度が遅いため,払い落としは良好であるが,フェルトの進歩につれて使用範囲が小さくなっている。

→ ろ過集塵(濾過集塵)ろ布(濾布)

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/10/10

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