助剤ろ過,助剤濾過
filter aided filtration
ろ過抵抗の低減,ろ材の目詰まりの防止または高清澄度のろ液を得ることを目的として,けい藻土やバーライトなどのろ過助剤を用いて行うろ過。プリコート法とボディフィード法とがある。ボディフィード法は,スラリー原液に適量のろ過助剤を直接混入してろ過する方法である。ろ過助剤の存在により,ケーク内で微粒子が互いにくっつくのを防ぎ,粒子間のすき間に入って支持体となり,そこに液が通れるような空隙を確保する。その結果,ケークの比抵抗を減少させ,ろ過速度を向上させる効果がある。一方プリコート法は,あらかじめろ過助剤を懸濁させたスラリーをろ過して,ろ材表面に厚さが 1 〜 2 mm 程度のろ過助剤のケーク層を形成させ,これをろ材として原液のスラリーをろ過する方法である。助剤ろ過ではろ過速度とろ液の清澄度とが一般に互いに相反する関係にあり,ろ液の清澄度を厳しく要求される場合には,助剤によるろ過速度促進の効果を少なくせざるを得ない。
→ プリコート,
ろ過助剤(濾過助剤)
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