助媒混合
aided mixing
混合容器内に自由に運動しうるゴムやプラスチックのボールなどの混合助媒を添加し,良好な混合状態を得るための混合操作の一方法である。容器回転型混合機のように粉粒体が規則的な循環流(カスケード流)を示すような場合,助媒を入れることによってフローパターンを乱して,粉粒体の移動の促進あるいはせん断力(剪断力)が与えられる。これによって混合所要時間の短縮が期待できる。特に助媒の不規則運動は,粒子径や密度などの物性差によって生じる分離帯を破壊し偏析防止にもなる。また,助媒同士の衝突回数が増加することによって,微粒子や付着性の強い粉粒体の凝集塊を解砕する効果があり,良好な最終混合度に到達することが期待できる。ただし,媒体の材質や添加量,摩耗によるコンタミネーション,粉粒体の摩耗や破損などを考慮する必要がある。
【広告】