農薬原体を分散剤,湿潤剤,担体と混合した微粉体製剤である。水で希釈して散布機で散布される。分散剤としては,アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合体,リグニンスルホン酸塩などが用いられる。湿潤剤としては,アルキルベンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩などが用いられる。担体としては,合成含水ケイ酸,けい藻土,クレー,炭酸カルシウムなどが用いられる。物性としては,製剤中の有効成分の安定性,粒子径,水和性(水に投入したときの濡れやすさ(ぬれやすさ)),懸垂率(懸濁剤の安定性),起泡性,見掛け比重などが重要である。
→ 顆粒水和剤
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/16