スクリュー軸の回転によって圧搾を行う連続式の圧搾機で,エキスペラーまたはねじプレスともいう。繊維質を多量に含む原料に適し,動植物油,果汁,魚肉類の圧搾など食品工業のほか,乳化重合ゴム,プラスチックスなどの圧搾脱液,最近では汚泥や各種廃棄物処理にも利用されている。脱水率は高いが,動力消費が比較的大きい。
固定されたバレルとその中で回転するスクリュー軸からなり,原料をホッパーからバレル内部へ供給し,スクリュー軸の回転によって原料をら旋溝に沿って出口方向へ送って次第に狭隙間部へ押し込み,その際に受ける高圧によって圧搾する。バレル周壁には金網などおおった多数の細孔やすき間を設ける。バレル周壁に長方形断面の棒鋼を並べ,スペーサーを各棒鋼の間に配して適当な間隔に保ち,これをろ材(濾材)とする場合が多い。搾出液はバレル周壁から流出し,圧縮ケークは装置の出口端から連続的に排出する。スクリュープレスは,特に激しい摩耗を受けるので,各部部品には耐摩耗性の特殊鋼を使用する。
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