スクリーンフィルター,金網フィルター
screen filter
金網(スクリーン)を積み重ねてできたフィルター。 200 メッシュ以下の比較的目開きの大きいスクリーンはミストセパレーターとして使われているが,一般の集塵用としてはまだ実用化の段階に至っていない。
他のランダム充塡のろ材(濾材)と異なり, 1 枚の金網が単位となっているので,捕集粒子の払い落としや洗浄が容易なこと,またろ材が金属製であるために,高温ガスの処理に利用できるなどの利点がある。目開きの細かいものから粗いものまで適当に組み合わせると粉塵保持容量もある程度大きくすることができ,捕集性能もコントロールすることができる。
二次元格子状の規則配列をなしているために,ランダム配列の繊維充塡層フィルターより捕集性能は劣るが,モデルフィルターとして,粒子捕集のメカニズムの解明に学問上重要な役割を果たしている。なお,スクリーン表面に起毛を施すなどの工夫をこらすことにより,捕集性能の向上を目指したフィルターが開発されている。
→ 繊維層フィルター
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