粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

スパイラル分級機

spiral classifier

 代表的な重力沈降分級機の一種。傾斜して設置した細長い沈降槽と,沈降した粗粒子をかき揚げて排出するスパイラル(リボン型スクリュー)で構成されている。沈降槽に粒子懸濁液を連続的に供給し,とい(樋)の一端からスライムの懸濁液を排出する。といの底面に沈降した粗粒は,回転するスパイラルの作用でスライム排出端と反対側の端から排出される。沈降槽の長さは 2 mから 12 m 程度,スパイラルの直径は 0.3 m から 2.4 m 程度のものが使用されている。スパイラルを多数の平板状かき出し板(レーキ)で置き換えた分級機をレーキ分級機という。
 スパイラル分級機やレーキ分級機のスライム排出側に,底面がコーン状になった円形または角型の沈降槽(ボウル)を設置した分級機をボウル分級機という。沈降面積が大きくなるので,より微細な粒子の分級が可能になる。

→ 重力沈降分級機

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/9/21

【広告】