スプレードライング法(表面改質)
spray drying (surface modification)
噴霧乾燥はミクロな湿式造粒法である。原液を噴霧してこれを熱風と接触させ,揮発分を蒸発させて乾燥させる操作である。原液は水溶液型,有機溶液型,カプセルスラリー型に分類される。油溶性物質・水溶性物質・ゲル状物質・粉体などが,原液に分散され用いられる。
原液の微粒化には,加圧噴霧ノズル法(高圧:10 ~ 30 MPa)と遠心回転円板法(高速回転数:10000 ~ 20000 rpm)がある。調製された造粒粒子の強度・崩壊性・分散性・形状・粒子径などの基本的な物性は,原液の物性に大きく依存する。噴霧乾燥法を表面改質技法として利用するには,カプセルスラリー型の原液が必要である。相分離法あるいは界面重合法で調製されたスラリー原液の噴霧が適当である。
→ マイクロカプセル
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