スラッグ打錠法
slug tableting
打錠用の乾式顆粒を製造する一方法。粉末原料を錠剤機により圧縮固化し,それを破砕整粒して所望の粒度の打錠用顆粒とする。スラッグ打錠法は,ロール圧縮法に比べて効率の面で劣るが,一錠ごとに圧縮力の分布が均一な固化物が得られる特徴がある。臼への原料粉末の充塡バラツキは圧縮力のバラツキとなり,得られる顆粒の強度のバラツキの原因となるので注意が必要である。一般に,スラッグ用原料粉末は,かさ高く(嵩高く)流動性が悪い。そのため,臼への充塡時に比較的多くの滑沢剤の添加が必要である。また錠剤機のフィーダーに強制攪拌機構を組み込むなど特別の工夫が必要になる。錠剤機の回転速度をあまり速くすることができない。金型とのギシツキや,粉漏れ,微粉のかみ込みなどにも注意が必要である。
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打錠機
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