凝集沈降装置の一種。既成のフロックと原水中の微小フロックを接触させることにより,フロックの高密度化と微小フロックの分離を図る。図に代表的な型式を示す。急速攪拌機で原水と凝集剤との混合を行ったあと,緩速攪拌部でフロックを成長させる。スラッジブランケットゾーンでは,既成フロックが流動層状態のブランケット層を形成するように上向きに原水を流し,原水中の微小フロックを既成フロックに吸合させるのと同時に,既成フロックの圧密を図る。非接触型凝集沈降槽に比べて,既成フロックは大きくほぼ一定の粒度をもたせることができ,またその成長速度も速いため,高速かつ高度な分離が可能となる。
→ 凝集沈降装置,凝集沈殿
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/7/23