成形機
plastic pressing machine
セラミックスの機械成形に用いる成形機は油圧式と機械プレスに大別できる。油圧プレスは加圧力が大であるがプレス速度が遅く,大型品,高密度品,複雑形状品の成形に用いられている。機械プレスは加圧力は小であるがプレス速度が速いため,小物品,低密度品,単純形状品の成形に適している。耐火物の機械成形では,湿式成形法として水分が 15 〜 20 % の柔らかい坏土(はいど)をオーガーマシンで予備成形したのち,ハンドプレスやフリクションプレスで加圧して正確な形状に成形される。半乾式成形法としては振動成形の原理を応用したインパクトプレスや低容量のフリクションプレス,油圧プレスなどが使用される。乾式成形にはフリクションプレスが使用されているが,トグルプレス機やボイドプレス機も高能率成形機として使用されている。圧力が被処理体に均一にかかるという点ではアイソスタティックプレスが最も優れている。成形しながら焼成も同時に行うホットプレスは,セラミック工具や電子用セラミック部品の製造に能率的に使用されている。また伝統セラミックスの成形では,機械ろくろとして坏土を自動的に押し延ばして成形するローラーマシンなど能率のよい成形機が実用化されている。
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アイソスタティック成形,オーガー,加圧成形,塑性成形
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