清澄分離
clarification
液体の清澄化に重点をおいた分離。水道水,工業用水および超純水などでは,必要に応じて清澄度合いは異なる。清澄度合いの基準となるのが濁度で,カオリン(粘土の一種)1 mg を蒸留水 1 L に溶かしたものを濁度 1 度という。水道水では濁度 2 度(厚生省令)が基準値である。工業用水の標準値は 20 度であるが,河川水や下水処理水を水源とした場合でも,5 〜 6 度程度の値は確保されるようである。超純水は発電ボイラー用水,電子工業洗浄用水や製薬用水などで使用され,それぞれで要求水質は異なる。たとえば洗浄用水では,微粒子(0.1 µm 以上)が 2 〜 6 個 cm-3 ときわめて厳しい。各用水で清澄目的の処理法に限れば,水道水で凝集沈殿,急速ろ過(急速濾過)あるいは緩速ろ過,工業用水で凝集沈殿および急速ろ過,超純水では通常の処理後,精密ろ過や限外ろ過などが行われる。
→ クラリファイヤー,凝集沈殿
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