0.1 vol% 以下の固体を含む希薄スラリーのろ過であり,ろ材ろ過ともいい,ケークろ過の対比語である。工業的には数百 ppm 以下のスラリーを対象とする場合が多い。清澄ろ過では,主にろ材層内部で粒子が捕捉され,ろ材層の表面にろ過ケークが形成される前に操作を中止するのが普通である。比較的薄いろ材に対して適用される閉塞ろ過と,捕捉される粒子の径がろ材の空隙径に比べてはるかに小さく,粒子の捕捉がろ材内部の奥深くまで行われる内部ろ過(深層ろ過)の二つに大別される。
→
深層ろ過(深層濾過),内部ろ過(内部濾過)
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/09/01