赤外線式水分計
infrared-reflectance moisture meter
ベルトコンベヤによって輸送される粉粒体などに対して赤外線を照射するとき,照射したエネルギーの一部が水分によって吸収される。水分量は照射エネルギーの減衰量に比例し,したがって,赤外線の減衰量から水分が計測できる。普通,波長 1.93 µm における減衰が利用されるが,粉粒体の温度,色,成分,粒子径などの変動による計測誤差をさけるために,光学フィルターを用いた二色あるいは三色の赤外線式水分計が用いられる。マイクロ波式水分計が粉粒体層を透過するマイクロ波の水分による減衰を利用するのに対し,実用されている赤外線式水分計は反射波を利用するため,粉粒体層全体の平均水分ではなく,表層の水分だけを計測するものである。非接触で水分計測ができるという特徴がある。
→ マイクロ波水分計
【広告】