接触効率
contacting efficiency
液液不均一相反応において,反応に関与する各成分が両液相中で完全に平衡に分配された場合の反応速度に対して,平衡に達していない実際の反応速度の大きさとの比をとって定義するもので,その値は 0 から 1 の間をとる。また,気固系流動層における反応では,気泡相内に存在するガスは周囲の濃厚相内のガスに比べて固体粒子との接触が難しくなるため,反応は起こりにくくなる。そこで液液反応における接触効率の考え方を応用し,実際の流動層内の反応速度と流動層内を押出し流れと仮定した場合の反応速度との比を流動層の接触効率として定義する。したがって,気泡相内と濃厚相内でガスの交換が活発に行われ,流動層内の濃度が均一に近くなるほど,接触効率の値は大きくなり 1 に近づく。
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