粒子群の沈降などを解析するモデルで，球形粒子と同心の大球または球状セルで流体をくまなく取り囲み，自由表面をもつ大球またはセル中を球形粒子が沈降すると考えてクリーピングモーション式を解くモデルをいう。球形粒子表面では一定速度 $u$ で，大球またはセル表面で接線方向応力成分および半径方向速度がゼロという境界条件をクリーピングモーション式に当てはめて解くと粒子群の沈降速度式が求まり，次式となる。 $$ \frac{u_{\mathrm{c}}}{u_{\mathrm{t}}} = \frac{3-\frac{9}{2} \left(\frac{a}{b} \right) + \frac{9}{2} \left(\frac{a}{b} \right)^{5} - \left(\frac{a}{b} \right)^{6}} {3+2 \left(\frac{a}{b} \right)^{5}} $$ 　ここで，$a$ は球形粒子の半径，$b$ はモデルの大球の半径，$u_{\mathrm{c}}$，$u_{\mathrm{t}}$ はそれぞれ粒子群および単一粒子の沈降速度である。