粉体工学用語辞典 powderpedia: Glossary of Powder Technolog

一般社団法人粉体工学会

選択関数

selection function

 粒子径分布が時間的に変化する粉砕プロセスにおいて,ある時間 t におけるある粒子径 D の粒子が粉砕される確率 P の,時間 t に関する偏微分 ∂P/∂t をいう。主として粉砕機の種類や操作条件によって与えられ,一定の粉砕条件のもとでは砕料の選択関数は粒子径に依存し,一般に,粒子径の増大とともに選択関数ははじめは増加するが,やがて一定となり,その後低下する。したがって,選択関数が極大となる条件に見合うように粉砕条件を変化させることが重要となる。粉砕速度の解析において,破壊関数と合わせて用いられる。

執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/27

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