せん断速度,剪断速度
shear rate, shearing rate
層流の管内流れのように,壁面から距離 $y$ にある流体要素が壁面と平行($x$ 方向)に速度 $V_{x}$ で流れる場合,一般に $V_{x}$ は $y$ に依存し速度分布 $V_{x}(y)$ が形成される。この速度分布の勾配
$$
\frac{\mathrm{d} V_{x}(y)}{\mathrm{d} y}
$$
がせん断速度である。放物線状の速度分布をもつ円管内層流のせん断速度は,中心軸上でゼロで壁面に近づくほど大きくなり壁面で最大となる。このように流体要素が互いに平行にずれながら流れる流れをせん断流れ,
$$
\frac{\mathrm{d} V_{x}(y)}{\mathrm{d} y} = (一定)
$$
の流れを単純せん断流れという。
→ 回転せん断流(回転剪断流)
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