粒子間,あるいは,粒子中に含まれる成分の分離・濃縮を目的とする固固分離操作。選別には次の操作がある。
- 外観による選別:粒子の色や形態を視覚的に判別する選別法で,人手による手選が中心であった。最近,自動色彩選別や光の反射・吸収スペクトルの判定に基づいた自動選別法も開発されている。主に,数ミリ以上の固体に有効な選別法。
- 大きさや形状による選別:ふるい分け(篩分け),サイクロンなどの流体選別,形状分離など,針状や板状物質の分離。
- 比重差を利用した選別:重液選別,ジグ選別,薄流選別。
- 界面化学的特性による選別:浮選。
- 磁気的特性による選別:磁力選別。
- 電気的特性による選別:帯電特性の差による静電選別,導電性の差による渦電流選別。
執筆者:粉体工学用語辞典
更新日:2021/08/26