造粒
granulation
一般に粉体あるいは粒体という固体物質の形態は,使用上の目的や条件に最も適している形状,構造,成分,大きさなどを備えていることが望ましい。そこで,単位操作としての造粒には次のような方法に分類される。
- 成長様式による造粒:転動,振動,攪拌などの作用で運動している湿潤粉体,あるいはこれらの作用や流動層(噴流層)などで乾燥状粉体にスプレー液(凝集用結合剤を含む)を供給し,凝集現象を利用して適正な顆粒,ペレットなどの造粒物に成長させる方法。
- 圧密様式による造粒・成形:粉体原料(各種の結合材を含む)を押出し,ロール間圧縮,打錠などの機械的加工によって円柱状顆粒(ペレット),錠,ブリケットなどの造粒物・小成形物をつくる方法。
- 液滴発生様式による造粒:滴下,またはスプレーの方式で溶融液を冷却空気流中に分散させ,この発生液滴の固化によりほぼ球状の造粒物(プリル,ビーズ,顆粒ともいう)をつくる方法(air prilling)。なお,この分類には噴霧乾燥造粒法を含むことがある。
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