造粒機構
granulation mechanism
造粒装置・操作において原料から造粒物を形成させる仕組みのことであるが,しばしば用いられる例では特に転動造粒,攪拌造粒,振動造粒などの操作において湿潤粉体から凝集造粒物(顆粒,ペレット)へ成長する過程でアグロメレーション造粒,ないしはレイヤーリング造粒の特徴を区別する場合である。すなわち,前者と後者の造粒現象は本質的に凝集造粒であるが,後者のレイヤーリング造粒は凝集粒の成長にともなって生じる部分的な崩壊破片,あるいは未成長の原料(または原料)が造粒核の表面に層状に凝集する現象(雪だるま式造粒;snow-balling granulation)を強調する用語である。このような造粒現象は流動層(噴流層)のシード粒子群に対して結合剤や微粒子を含む懸濁液のスプレー液供給を行って,シード粒子を大きく成長させる場合でもレイヤーリング造粒の一種である。なお,粒子表面への膜形成または微粒子付着(単一粒子層の場合が多い)のような場合には前者をフィルムコーティング,後者を微粒子コーティングということがある。
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アグロメレーション造粒
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